ネパールに笑顔を届けようプロジェクト代表の三浦佳恵と申します。2014年、大学3年生の時に私は初めてネパールへ行きました。幼いころから母の影響で国際支援に興味があり、大学でも世界の途上国における人道問題を学んでいました。しかし、1度も途上国に行ったことがなく、「どこでもいいから途上国に行ってみたい!」という理由でたまたまネットで見つけたネパールのボランティアツアーに参加しました。

 初めて訪れたネパールでの1日限りのホームステイ体験。ホストファミリーは私を本当の姉妹として、娘として迎えてくれました。「あなた自身が私たちにとって1番のプレゼントよ」そう言ってくれた家族にはその後、何度もネパールを訪れて会いに行きました。家族を思う文化は日本よりもずっと豊かでした。

 一方で、地域に学校がなく濁流の川を危険なターザンで渡らないと学校に行けない子どもたちがいて、年に数人が小学校に行く途中、川に落ちて亡くなることを知りました。

 自分自身と自分の周りの人を守り、未来の可能性を広げる教育が守られていないことがとても悔しかったのです。

 どこの世界にもあるものとないものがあり、お互いが沢山持っているものをないところに分配していけば世界はきっと少し平らになるんじゃないかと私は思います。日本が少し多く持っているものをネパールに分配し、ネパールが少し多く持っているものを日本に分け与えてくれたならば、きっと2つの国の間だけでも、少しでも平らにできるんじゃないか。

 つまり、Smiles for Nepalは決してネパールの教育支援に留まるものではなく、共に関わる日本人の大学生、若者のためでもあるのです。関わってきたネパール現地の校長先生たちはとても人徳に溢れ、私たちに人生で大切なことを沢山教えてくださいました。私たちにとって“先生”なのです。また、日本が発展と共に無くしかけている家族や人と人との関係の大切さをネパールのホストファミリーや学生たちから学びました。そして、様々な企画を準備するにあたって何の社会経験のない大学生たちが異国の誰かのために責任を持って社会と関わっていくことは私たちに大きな経験と学びをもたらしてくれました。

 これからも世界を少し平らにする活動を通して、自らの専門分野で世界や自分の周りを平和にできるネパールと日本の学生、若者を一人でも多く輩出することを目指して行きます。どうぞSmiles for Nepalをよろしくお願いいたします。